分骨
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2019/11/10

分骨とは

分骨とは、名前のとおり故人のお骨を複数個所に分けて納骨することです。通常はひとつの場所に納骨しますが、代々のお墓が遠方にある場合、複数のお墓へ埋葬する場合など、やむを得ない事情がある場合、分骨するという選択をされる方はたくさんいらっしゃいます。

●分骨は宗教的・法律的に問題はないのか?

分骨する際に気になるのは、宗教の考え方や法律上で問題になることはないか、という点です。

結論から言うと、分骨することにまったく問題はありません。お骨に対する考え方は、宗教だけでなく、地域や一人一人の考え方によって違いがあります。どれが正解でどれが正しいということはなく、宗教的にも問題があるわけではありません。また、法律上も分骨に関する決まりはありません。

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分骨が行われる場面と方法

分骨を検討されるのは様々な事情があるかと思いますが、状況によって分骨の方法も異なります。

すでに埋葬されている遺骨を分骨する

このケースは、現在の住まいからご先祖様のお墓までが遠く、なかなかお参りできないという理由から、近くに新しい墓を建てて供養していくため分骨をしたいという場合が多いようです。現在の墓地の管理者への相談や、様々な手続きも必要となります。

まだ埋葬されていない遺骨を分骨する

このケースは、親族間でそれぞれが構えるお墓へ埋葬を希望する場合や、手元供養といって、ご遺骨を身近において供養することを希望している場合などに多いようです。

埋葬前の分骨は、容易に行うことができます。葬儀担当者へ分骨を希望することを伝えておくと、火葬後のお骨上げの際に、いくつかの骨壺に分けることができます。

各宗派の本山へ分骨する

遺骨の一部を宗派の総本山・大本山・本山に埋葬し、残りを家の墓に埋葬する方法です。

本山分骨を行うのは、信心深い信仰者である場合や、昔から地域で習慣としてある場合に多いようです。希望すれば誰でも申し込むことができるようですので、興味を持たれたのであれば、お付き合いのある菩提寺や宗派の本山へ問い合わせてみましょう。

分骨の手順・手続き

ここでは、複雑な手続きが必要となる、「すでに埋葬されている遺骨」を新しい墓へ分骨する方法を例にご説明します。

①墓地の管理者に連絡をとり、証明書を発行してもらう

分骨を行うには、まず現在の墓地の管理者に申請し、「分骨証明書」という証書を発行してもらいます。場合によっては、遺骨の移し替え先の受け入れを証明する証書の提出を求められることもあります。

②墓石を動かして遺骨を取り出す

証明書を発行してもらったら、カロートと呼ばれる納骨棺を取り出します。また、お墓から遺骨を取り出す際には、魂を抜くための閉眼供養(へいがんくよう)を行いますので、菩提寺へ予め相談しておきましょう。

③分骨先の管理者に証明書を提出する

予め相談しておいた分骨先の管理者に、元の墓地から発行された証明書を提出します。事前に分骨が目的で納骨することを伝えておきましょう。

④新しい墓地に納骨する

分骨先の管理者に証明書を提出すれば、遺骨を埋葬することができます。この際、骨壺を使用する場合は自分で用意します。

分骨をする際の注意点

分骨時には遺骨所有者の承諾が必要になる

分骨はご自身の一存だけで行うことはできません。

遺骨には所有者が決められていて、その所有者の承認がなければ分骨を行うことができないのです。所有者は「祭祀を主催する生存者」であり、墓地の管理者としてその名前が提出されています。

親族から了承を得たうえで分骨を行う

分骨は故人の遺骨の取り扱いに関わることですので、慎重に進める必要があります。必ず親族から承認を得たうえで行いましょう。中には、分骨をすることで「霊魂が分裂して成仏できなくなる」という考えを持つ方もいるようです。

実際には、遺骨の一部を本山に納骨し、残りを家の墓に納骨することが昔では一般的であったことから、宗教的にも問題ないといえます。

本山分骨をすると遺骨は返還されない

本山へ分骨する場合、そのほとんどが合祀(ごうし)と呼ばれる方法になります。

合祀とは、多くの方の遺骨を一か所にまとめて納める供養方法で、実施後には遺骨を個別に取り出すことができなくなります。そのため、遺骨のすべてを本山へ納めずに、一部を手元に残しておくことも検討しておきましょう

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