2020/3/22
自分が死ねば後はどうなるか、それを見届けることもできないわけだから、死後に自分の遺体がどう処理されようと一向に構わない。
生きている間は、あり余るほどのモノに囲まれ、人間関係のしがらみにも縛られてきたので、死ぬときぐらいはあっさりと逝きたい。
戒名に高いお金を払ったりする仏教式葬儀は、国際化している現代の日本社会ではそぐわないものになりつつある。
どれだけ簡略化しても、なんだかんだで総額100万以上はかかってしまう。
できるだけリ-ズナブルに済ませたい場合は、火葬されたお骨を細かく砕いて遺灰にし、海や大地に撒く「散骨」というやり方がある。
いわゆる自然のなかに還して葬ることから「自然葬」という枠組みの一つとしてとらえられている。
世界的な著名人でも、本人の希望で「散骨」で弔われていて、アインシュタインやジョージ・ハリスン、ジャック・マイヨール、周恩来など、枚挙にいとまがない。
日本では「散骨」は違法だと思われがちであるが、法務省の見解では「葬送のひとつとして節度をもっておこなわれる限り、遺骨遺棄罪には当たらない」とある。
「散骨」というスタイルは日本ではまだまだメジャーではないが、お墓にお金をかけたくないという人や、遺体を自然に還すことに抵抗がない人が増えれば、新たな弔い方のひとつとしてこの国でも徐々に認知されていくのではないかと思っている。
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