散骨は特別な葬送方法ではなくなってきている
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2020/3/27

国内での有名人・著名人の散骨例は、1991年頃から急激に増えています。これは散骨に対する法務省や厚生労働省の見解の変化が強く影響しています。もっとも、歴史を紐解けば、昔は日本で散骨は普通に行われていたこともうかがえます。

淳和天皇

  1. 職業など:天皇
  2. 生年-没年:786年-840年
  3. 散骨場所:京都府・大原野西山山頂
  4. 説明・散骨の経緯など:
    平安時代の天皇である淳和天皇は、自身の命により遺骨は火葬された上、大原野の西山(京都府京都市)の山頂で散骨されました。平安時代の歴史書『続日本後紀 巻第九』に記録が残っています。もっとも、日本で散骨されたのは淳和天皇が初めてというわけではなく、散骨を行うことは一般にそう珍しいことではなかったようです。

石原裕次郎

  1. 職業など:俳優・歌手
  2. 生年-没年:1934年-1987年
  3. 散骨場所:相模湾
  4. 説明・散骨の経緯など:
    国民的スターであった石原裕次郎さんは、兄である石原慎太郎さんが海を愛していた弟を想い散骨を希望しましたが、刑法190条の死体損壊罪(遺骨遺棄罪)や、「墓地、埋葬等に関する法律」の解釈として許されないという議論から当初は断念。しかしその後法務省が非公式ながら「葬送のための祭祀として節度をもって行えば違法ではない」という見解を発表したことなどから、遺骨の一部が相模湾に散骨されました。

 

散骨される理由の多くは、故人の遺志であることがほとんどで、生前好きだった場所、縁の強かった場所に散骨されることが多くなっています。またその場合、散骨を選ぶ人の価値観が色濃く反映しているようです。中には、遺族の意向やその他特殊な事情があって散骨をしている場合もありますね。

また、散骨場所の多くは海となっています。

いずれにせよ、世界的にみても日本国内に限っても、散骨は特別な葬送方法ではなくなってきていることが良くわかると思います。

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