2020/6/03
最近は遺骨をお墓に納骨せずに、海や山にまく散骨を希望する人が増えています。
これは、少子高齢化や核家族化などの社会的背景もありますが、葬儀やお墓についての考え方がひと昔前と比べて少しずつ変わってきたことも理由のひとつです。
例えば葬儀の場合だと「故人が好きだったお花で葬儀の祭壇を飾りたい」というように、慣習にとらわれずにその人らしいお別れをするケースが目立ってきました。また、お墓の場合は「墓石に彫る文字は心に残る言葉にしたい」「墓石は○○のような型にしたい」など、オリジナリティを求める人が増えてきています。
このように葬送の選択肢が増えるにしたがって、お墓に遺骨を納めるだけでなく散骨に注目が集まってきました。散骨と言っても、海にまく、山にまく、思い出の地にまく……等があります。
個人で好きな場所に散骨をしてはいけないの?
散骨に関する厳密は法律は現在のところありません。そのため、葬儀社や散骨専門業者が実施する散骨プランを利用せず個人で散骨しても、禁止エリアでなく注意事項を守っていれば、罰せられることはありません。
少なくとも下記を厳守するようにしましょう。
1. 自治体で出されている散骨に関する条例やガイドラインを確認する。
2.遺骨は原型をとどめることなく粉末状に砕く。
3.散骨場所は他人に迷惑がかからない場所にまく。
4.その他諸問題が生じないように注意する。
例えば、多くの人で賑う海水浴場や、海産物の養殖場などで散骨することはマナー違反。
また、ドラマや映画では海へ花束を投げるシーンがありますが、美しくアレンジされた花束を投げているシーンはあまり参考にしないで欲しいものです。リボンやセロファンなどははずし花びらだけを撒くなど、自然に配慮する必要もあります。
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